クボデラSDGsチャレンジ2021
クボデラ株式会社は社内の全部門が参加する形で、SDGs推進委員会を立ち上げ、2021年3月から当社が取り組むSDGsについて検討してきました。
これまでの検討をもとに、「クボデラSDGsチャレンジ2021」としてまとめました。
「クボデラSDGsチャレンジ2021」および委員会の討議議事録は、当社ホームページに専用ページを設置して多くの人に閲覧していただきます。
公表は当社がSDGsに取り組むスタートに過ぎません。具体的な課題に取り組み、私たちがチャレンジするSDGsの目標に対し、私たちなりの実現を目指していきます。

【本物の木を積極的に活用していきます】

「陸の豊かさを守ろう」4つの課題

① すべての動植物生存の鍵である森林の大切さを伝えていきます。

森林は大気中の二酸化炭素を吸収し、立木内部に炭素として固定し、大気中に酸素を供給する太古からのメカニズムを有しています。
このメカニズムこそが地球上のすべての動植物の生存を可能にしてきました。まさに「木はすべての動植物の生態系を設計する」存在です。
また、森林は生物の多様性を維持するとともに、風水害に強い強靭な国土づくりの礎です。
私たちは健全で循環可能な森林こそが、人類だけでなく、地球上のあらゆる動植物の生存の基盤であることを、木材産業のみならず、幅広い層に理解してもらう活動を推進していきます。

*当社は木材事業者であり、「陸の豊かさ守ろう」ではなく、「陸の豊かさ守ろう」がふさわしいと考え、あえて「陸の豊かさ守ろう」と表記しています。
原文 Goal 15. Protect, restore and promote sustainable use of terrestrial ecosystems, sustainably manage forests, combat desertification, and halt and reverse land degradation and halt biodiversity loss

【本物の木を積極的に活用していきます】

「陸の豊かさを守ろう」4つの課題

② 木材を積極的に活用することで地球温暖化抑制に貢献していきます。

立木は大気中の二酸化炭素を吸収し、炭素として木材内部に長期貯蔵する機能を有します。すなわち、大気中の二酸化炭素を吸収、削減することで地球温暖化の原因となる大気中の温室効果ガスの削減に寄与しています。

さらに製品化された後も木材内部に炭素を貯蔵し、木材製品廃棄後も燃焼させずに再利用することで炭素はさらに長期固定することが可能です。
私たちは木材こそが地球温暖化抑制の切り札であることを多くの人に知ってもらう活動を推進していきます。そして私たちは木材を積極的に活用し、建築物の木造・木質化を働き掛けることで、都市に第二の森林を実現していきます。

【本物の木を積極的に活用していきます】

「陸の豊かさを守ろう」4つの課題

③ 健全で循環可能な森林資源を目指し、山に適正な収益還元を実現します。

私たちは積極的に国産材を活用することで、国産材の供給に携わる林業家、素材生産事業者を応援していきます。国産材需要の拡大に向け、国も様々な施策を講じており、こうした取り組みとも連携し、国産材活用の大切さを多くに人に伝えていきます。

国産材を取り巻く環境は依然として厳しいといえます。慢性的な材価の低迷、関係者の高齢化と後継者難の問題が根底にあり、安定した主伐再造林時代への転換が実現できていません。私たちは木材製品販売事業者として、木材需要の増加に取り組み、付加価値を高めることで、収益を山元に還元し、健全で循環可能な森林資源を実現させていきます。

日本は世界的な森林国で、70%近い森林率は世界で3番目です。立木が毎年生長することで、近年の森林蓄積量の増加は年間8000万立方㍍にのぼります。一方、国産材供給量は年間3000万立方㍍にとどまっており、自給率は高まっていますが、まだまだ活用が進んでいないことを示しています。国はこのほど、2030年度までに国産材供給量を年間4200万立方㍍に増加させる目標を策定しました。当社もこの目標実現に協力していきたいと考えます。

【本物の木を積極的に活用していきます】

「陸の豊かさを守ろう」4つの課題

④ 違法木材を市場から排除し、世界的に認められた森林認証に参画します。

内外産木材の取り扱い事業者として、適正に管理された合法的な森林資源だけを取り扱っていきます。世界的に承認された森林認証(COC認証)であるFSCおよびSGEC/PEFCを2021年中に取得し、積極的に森林認証の大切さを訴え、認証木材の普及に努めていきます。森林認証材でない場合も原産地国での合法性証明や正当な輸出許可証などのエビデンスを取得し、市場から違法に伐採されている木材を排除していきます。
また、国産材活用では地域の中小製材事業者との連携を心掛け、森林・林業・木材産業を核とした地域社会の活性化に貢献していきたいと考えます。COC森林認証以外でも下記の認証に参画しています。

【本物の木を積極的に活用していきます】

木材の優位性に関する科学的エビデンス
上段左から愛知教育大学橘田先生らによる木造とRC造校舎での学級調査結果。千葉大学宮崎先生らによる木材の快適性調査結果。ヒノキチ
オールによる抗菌効果(全木連)。下段左から静岡大学有馬先生らによるマウス実験結果、木材の炭素固定化に関するグラフ(全木連、2点)

【気候変動問題の解決に取り組みます】

「気候変動に具体的な対策を」3つの課題

1.2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指します。

2021年1月の通常国会において、菅総理は2050年までに我が国がカーボンニュートラルを実現するとの宣言を発し、「グリーン化社会の実現」を最重要施策としました。日本にとどまらず、欧州、米国なども同様のカーボンニュートラルに関する目標を発しています。
国の中長期目標を踏まえ、当社も2050年以前に、事業活動におけるカーボンニュートラルを実現するための製造や輸送体制の見直しを実施していきます。
具体的には、製造工程で発生する木材端材やオガ屑等を製品として活用していきます。また、当社が事業活動で排出する二酸化炭素量を計算し、これをオフセットしていくための植林を実施していきます。さらに当社も参画する一般社団法人ウッドマイレージフォーラムと連携し、顧客から依頼を受けた際には、製品輸送過程の二酸化炭素排出データを作成・提供します。

【気候変動問題の解決に取り組みます】

「気候変動に具体的な対策を」3つの課題

② 気候異常事態ネットワーク(CEN)と連携し改善を働きかけていきます。

2020年に産官学共同で設立された気候異常事態ネットワーク(CEN)と連帯し、気候変動問題が人類共通の避けて通れない課題であることを多くの人に理解してもらう活動に取り組んでいきます。また、CENの活動を応援していきます。
当社は木材販売事業者であり、特に森林・林業・木材産業が気候異常事態の解決に果たす役割を研究し、その成果を多くの人に伝えていきます(写真:北米で頻発する森林火災)

【気候変動問題の解決に取り組みます】

「気候変動に具体的な対策を」3つの課題

③ 環境に適合した住宅資材を優先していきます。

私たちは地球温暖化の原因となる炭素(=二酸化炭素)を内部で長期貯蔵することができる本物の木材を優先使用することで、大気中の二酸化炭素削減に寄与していきます。本物の木材とは、塩化ビニル等の石油由来の化成品資材を用いない建築資材を指し、適材適所ではありますが、エシカルで本物の木材の優先的な使用を働き掛けていきます。
また、2020年から取り扱いを開始した木材のみを原材料とし化学物質を使用しない木繊維断熱材シュタイコを積極的に提案します。熱容量が大きく熱拡散性が小さい木繊維断熱材を欧州並みのシェアに高めていく活動を推進していきます。

【多様化社会の実現に取り組みます】

「ジェンダー平等」
「働きがいも経済成長も」4つの課題

1.女性社員が様々な意思決定の場面に参画していきます。

当社は既に管理職として複数の女性を登用していますが、今後さらに多くの女性社員が業務上の様々な意思決定の場面に参画することをこころがけ、多様な考え方を取り入れていきます。
(右図は女性の活躍推進に関する状況等が優良な事業主に対し国が認証するえるぼし認定です)。

【多様化社会の実現に取り組みます】

「ジェンダー平等」
「働きがいも経済成長も」4つの課題

② 外国人社員、外国人研修生の積極的な採用を行っていきます。

外国人社員、外国人研修生の採用を通じて多様性(ダイバーシティ)な企業風土を醸成するとともに、海外取引先との円滑な取引を実現していきます。

当社は継続的外国人社員、外国人研修生を受け入れ、貴重な戦力となっていただいております。外国人の仲間を大切にし、働きがいも実現していきます。

【多様化社会の実現に取り組みます】

「ジェンダー平等」
「働きがいも経済成長も」4つの課題

③ 障がい者福祉団体との連携を強化していきます。

当社は木材・建材事業、神棚・上棟セット事業などを通じて、地域の障がい者福祉団体との協業に取り組んでおり、こうした取り組みをさらに拡充させていきます。依頼可能な軽作業の委託を通じて既に複数の障がい者福祉団体との協業実績がありますが、さらに協業の可能性を追求しSDGsの根本精神「一人も取り残さない」という考え方を支持していきます。
(写真:上棟セットに使用する本榊でもお手伝いいただいております)

【多様化社会の実現に取り組みます】

「ジェンダー平等」
「働きがいも経済成長も」4つの課題

④ 働き方改革に沿った就労体制の改善を図っていきます。

政府が推進する働き方改革を踏まえ、当社の経営計画書と連動させながら、就労体制の改善を
図っていきます。具体的にはICT(情報通信技術)や最新の業務管理ツールを積極的に活用し
業務の効率化を図り、働き方改革の実現を目指していきます。

新型コロナウィルス感染症が長期化し、社会が大きく変化するなかで、新たな働き方の可能性
について研究し、できるところから導入していきます。

【木材廃棄物ゼロプラスαを実現します】

「つくる責任つかう責任」3つの課題

1.木質廃棄物ゼロを実現します。

当社首都圏サービスセンターにおける木材加工後の木質産業廃棄物の実質ゼロを目指します。そのために木材端材を新たな商品として有効活用できる方法を研究開発していきます。また、オガ屑等も家畜の敷き藁代替などの需要分野を開拓していきます。
次段階では木質廃材を活用した家畜の飼料など、最新のフードテック技術を導入した全く新しいニーズも研究開発していきます。

*当社の首都圏サービスセンター(埼玉県さいたま市)は造作用製材のJAS工場認定を取得しています。首都圏の造作用製材のJAS認定工場は、東京都2、千葉県1、埼玉県2で、神奈川、群馬、栃木県は0です。造作材加工工場は年々減少していますが、当社は最新設備を積極的に導入し、取引先の利便性を図っていきます。

首都圏サービスセンターはいつでもお客様に見ていただくことが可能です。

【木材廃棄物ゼロプラスαを実現します】

「つくる責任つかう責任」3つの課題

② 違法伐採木材を一切使用しません。

造作加工等の原材料となる内外産木材取り扱いにおいて、違法伐採材は一切使用しないことを宣明します。そのため、疑問視される仕入れ木材については、トレーサビリティ(原産地証明)や合法証明をはじめとした法務・環境面のデュー・ディリジェンスを仕入れ先等に求めていきます。

(写真:左はSGEC認証材丸太、右は違法伐採が産地と市場に及ぼす影響)

【木材廃棄物ゼロプラスαを実現します】

「つくる責任つかう責任」3つの課題

③ 本物の木材の良さを知ってもらう活動を推進します。

当社は木材販売事業とともに、住宅事業も有しており、特に施主様に本物の木材が持つ素晴らしさを知っていただく取り組みを推進していきます。多くの人は木材の素晴らしさをほとんど知らないのが実情ですが、私たちから、科学的情報を積極的に発信し理解してもらう活動を行っていきます。
こうした活動の一環として、当社ではアカデミアとの協業に取り組んでおり、研究者と連携しホームページで木材の素晴らしさを科学的に紹介しています。「木を哲学する企業」という理念に基づき、こうした活動を継続することで、木材業界で最も信頼される情報発信源となることを目指します。

(右図は当社ホームページで連載しました千葉大学宮崎先生、池井先生による木材と快適性イラスト)

【本物の木を使用した住宅づくりに邁進します】

「住み続けられるまちづくりを」2つの課題

1.本物の木を使用した住宅を特徴とします。

当社は住宅事業も有しており、本物の木を使用した住宅こそが住まい手にとって最適であること、石油由来の化成品建材をなるべく使用しない居室空間を実現することが快適性につながることを施主様に伝え、この考え方を住まいづくりの企業活動の核心「幸せを生むすまい」の原点としていきます。

(写真:クボデラ株式会社 による住宅建築の様子)

【本物の木を使用した住宅づくりに邁進します】

「住み続けられるまちづくりを」2つの課題

② 都市に第二の森林を実現していきます。

当社は今後、非住宅木造建築分野に参画します。大規模ではありませんが、地域工務店と直接連携することができる木造・木質の非住宅建築を推進し、新たな事業の核としていきます。非住宅木造・木質化建築を通じ、都市に第二の森林を実現し、重要な炭素貯蔵庫としていく活動に連携していきます。

(写真:左から屋久島町木造庁舎、東北地区の森林組合事務所、西粟倉村木造庁舎)

仲間の力を結集して目標実現を目指します

「パートナーシップで目標を達成しよう」

当社の取引先工務店、ビルダーとのネットワークを醸成するとともに、協力事業者と定期的に品質管理、施工技術向上に向けた意見交換を実施していきます。

SDGsの実践に向けて掲げた目標と課題は、私たちだけでは到底実現できません。取引先金融機関をはじめ、SDGsに取り組む多くのステークホルダー様と緊密なパートナーシップを構築することではじめて、私たちが掲げる目標が実現できると考えます。

「クボデラSDGsチャレンジ2021」をお読みいただいた皆様とも積極的に連携していきたいと考えます。私どもは皆様からのアドバイスを次の課題として活動に反映していきます。

今後とも、よろしくお願い申し上げます。 クボデラ株式会社