SDGsコラム

第23回エコプロ展が開催されました

  • 2021.12.20

【エコプロ2021主催者様撮影の会場風景】

2021年12月8日~10日、東京ビッグサイトの東ホールで、エコプロ2021(第23回)が開催されました。主催は一般社団法人サステナブル経営推進機構、日本経済新聞社です。3日間で5万5000人近くの来場者を数え、各ブースとも盛況でした。環境にフォーカスした展示会ということもあり環境学習コーナーが設けられ、小中高校の生徒さんも社会科課外勉強に大勢来場し、ジャパンホームショーなどの通常の大型建築系展示会とは趣を変える光景でした。出展側も大学の研究室、学会関係、ベンチャーなどが多数参加していました。

昨年度は新型コロナ禍の影響でリアル方式の展示会は中止となりました。今回は353社・団体で642小間の出展となりました。エコプロとしての展示のほか、「森と木で拓くSDGsゾーン」、「地方創生×SDGs」、「日本の棚田 共同展示コーナー」、「第5回ナノセルロース展2021グリーンマーケット」、「プラントベースワールド」、「海洋プラスチックごみ対策パビリオン」といった企画展示も行われ、改めて多くの人々が多様な活動に取り組んでいることを実感しました。

【海洋プラスチックごみ対策パビリオン クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンスのブース】

木材関係は主に「森と木で拓くSDGsゾーン~森と木のある暮らしの提案~」に集約されています。SDGsの17目標のうち、「持続可能な森づくり・木づかい」等を通して、新産業創出・地方創生や森と木のある暮らしを提案するゾーンです。

出展者は美しい森林(もり)づくり全国推進会議、ウッドデザイン賞運営事務局/日本ウッドデザイン協会、SGEC/PEFC ジャパン/鹿沼市森林認証協議会、木づかい運動事務局、蔵前バイオエネルギー(K-BETS)、国土防災技術、子森ネット、埼玉県木材協会(もくねん/奥むさし飯能観光協会)、JUON NETWORK(樹恩ネットワーク)、森未来、世田谷区立明正小学校、竹もりの里、東京学芸大EXPLAYGROUND推進機構、日本の森バイオマスネットワークふんわりネット、響、ファイン、フォレスト・サポーターズ、緑のダム北相模、やみぞの森、早稲田大学森林環境科学研究室です。

森未来はFSCジャパンと連携し、FSC森林認証及びFSCのCoC認証木材製品を、パネルおよびカットサンプルなどで紹介していました。
同社を通じて㈱太閤(カラーMDF)、越井木材工業㈱(コシイサーモ外装材、デッキ材)、下川フォレストファミリー㈱(フローリング)、㈱翠豊(不燃材)、㈱ティ・エス・シー(集成材)、㈱キシルフローリング、壁材)、㈱モリアン(フローリング、パネリング)、細田木材工業㈱(外装材、フローリング)、㈱サイプレス・スナダヤ(CLT)、後藤木材㈱(圧密複合フローリング)、飛騨産業㈱(圧密無垢フローリング)、㈱島田小割製材所(ウッドチップ)、クボデラ㈱(木繊維断熱材)などの製品が展示されていました。

【アサヒグループホールディングスのブースに出展された麦わらのストロー】

同様に国際的な森林認証機関であるSGEC/PEFCジャパンも出展し、ブース内には根羽村森林組合(長野県)のSGEC認証間伐材木繊維を原材料としたTシャツ試作品も展示されていました。SGECのFM認証を取得した森林から産出された樹齢50年生の杉が原材料となっています。

同製品は、㈱和紙の布(大阪府阪南市)が開発した国産材針葉樹間伐材100%のサステナブル和紙「木糸」でつくられています。この素材をもとに、㈱いろどり(徳島県上勝町)が商品開発しました。㈱いろどりは地域内の木材の利活用方法および環境に優しい商品展開の実現でこの素材に着目し、2018年からファブリックブランド「KINOF」を展開、2020年から根羽村産のKINOFが始まり、㈱和紙の布との三者によるコンソーシアムが実現しました。
地球に優しい素材という切り口はアパレル業界の新たなソリューションが期待でき、全国各地の森林資源の新たな利活用方法、木材の付加価値向上のための手法として大きな可能性を秘めています。木繊維の特徴として、抗菌活性値も非常に高い数値が出ているとのことです。

【間伐材を糸状に解繊し和紙として成形、染織します】

【SGECブースに展示された木繊維によるTシャツ】

エコプロ会期中、恒例となったウッドデザイン賞の表彰式も開催されました。
第7回を迎えるウッドデザイン賞2021は、433点の応募作品の中から、最優秀賞(農林水産大臣賞)にURASHIMA VILLAGE(金丸工務店ほか)、 優秀賞(林野庁長官賞)は、ライフスタイルデザイン部門でタクマビル新館研修センター(タクマほか)、TRIAXIS須磨海岸(linkworksほか)、木製の冷凍ご飯容器COBITSU(大橋量器ほか)、ハートフルデザイン部門でKAKAMIGAHARA PARK BRIDGE(飛騨五木、各務原学びの森ほか)、ザロイヤルパークキャンバス札幌大通公園(三菱地所ほか)、山男のガチャ(東京チェンソーズ)、ソーシャルデザイン部門で木と暮らすデザインKYOTO(京都市ほか)、浜松料理 娯座樓(ドルフィンキッズプロダクションほか)、木造大型パネルによる製造・物流・施工の合理化技術(ウッドステーションほか)の9作品が選出されました。
奨励賞(審査委員長賞)は3部門で15作品が選出されました。また、会期中に業種連携による新法人一般社団法人日本ウッドデザイン協会(隈研吾会長)の設立も発表されました。

【会場に展示されたウッドデザイン賞入賞作品の一部を紹介します】