SDGsコラム

COP26で認められたシュタイコの木繊維断熱材

  • 2021.11.17

2021年11月1日からグラスゴー(英国)でCOP26(第26回気候変動枠組条約締約国会議)が開催されました。会議は各国間の主張が様々な形で噴出し、脱石炭の提案に対し40ヵ国余が賛同するといった大きな変化(日米中は賛同せず)の一方、温室効果ガスを多く排出する石炭火力発電を巡っては、度重なる修正提案が出され、最終盤で「段階的廃止」から「段階的削減」と表現が弱まり、「努力を加速」するにとどまりました。
ホスト国である英国のジョンソン首相はそれでも「採択された成果文書『グラスゴー気候合意』について、世界が必要としていた画期的な合意だ」と評価しています。

会場周辺には数万人の若い人々が集結し、10万人規模の抗議行動となったグラスゴーだけでなく、世界100ヵ国で抗議活動が繰り広げられたと伝えられています。「絶滅を選ぶな」「いますぐ行動を」と叫ぶ若い人々の切実な思いは各国首脳にどこまで届いたのでしょうか。次世代の主役である彼らに負担が及ばないよう、より良い道を探り、迅速に実行する必要があると感じます。

ところで、当社ニュースでも紹介しましたが、COP26会場近くに、COP26の指定でシュタイコ木繊維断熱材が全面的に採用した木造モデル住宅が建設されました。会期終了とともに、住宅として販売するために違う場所に移設されるそうです。このモデル住宅は、脱炭素社会の先の住宅として、「COP26 Beyond Zero Homes」という名称で建設されました。シュタイコ木繊維断熱材は当社も首都圏唯一の販売代理店として在庫販売しており、当社にとっても今回の採用は大変意義深いものがあります。

改めて説明します。Beyond Zero Homesの仕様は、壁が無垢板張り、シュタイコ木繊維断熱材フレックス40㍉厚充填、透湿性OSB、シュタイコ木繊維断熱材フレックス140㍉厚柱間充填、シュタイコ木繊維断熱材DUO Dry80㍉厚(防水強化付加断熱)、透湿防水シート、胴縁、外壁材で構成されています。性能は、U値0.14W/(m2K)、熱遅延時間16.3時間、炭素貯蓄量2355㎏です。

屋根は無垢板、透湿性OSB、シュタイコ木繊維断熱材フレックス200㍉厚タルキ間充填、シュタイコ木繊維断熱材DUO Dry80㍉厚(防水強化付加断熱)、透湿ルーフィングシート(通気層)、屋根材で構成されています。性能は、U値0.14W/(m2K)、熱遅延時間15.7時間、炭素貯蓄量2604㎏です。

床は、シュタイコ木繊維断熱材フレックス200㍉厚、パーティクルボード、ラドンバリアシート、シュタイコ木繊維断熱材ユニバーサル52㍉厚、シュタイコ木繊維断熱材フレックス50㍉厚、無垢床材で構成されています。性能は、U値0.13W/(m2K)、炭素貯蓄量1916㎏です。

設計はPeter SmithおよびRoderick James Architects。COP26が示す2050年に向けた省エネ性能にとどまらず、暮らしの健康と快適性を同時に実現することを建築のキーワードとしています。このBeyond Zero Homesでは6875㎏のCO2がシュタイコ木繊維断熱材内部に貯蔵されています。石油由来の断熱材と異なり、シュタイコ木繊維断熱材は生産時に排出するCO2の約2倍のCO2を内部貯蔵し、大気中の炭素縮減に役立っています。

シュタイコ木繊維断熱材はCE(欧州安全性能基準)、EPD(環境製品宣言)といった世界的な環境規格にも適合しています。東京五輪では果たせませんでしたが、本来、五輪競技施設を建設する場合、EPD取得が求められます。EPDマークは、その製品の一生涯の環境影響はどれくらいかという情報を誰でも見ることができるよう公開されており、第三者機関を通じ認定され、消費者自身が客観的に環境に配慮した製品を選択できるよう、検証された情報だけが提供されます。

シュタイコ木繊維断熱材は第三者機関により適正であると認証された森林から供給される原材料だけを使用しており、FSC、PEFCの国際的な森林認証(CoC認証)も取得しています。また、バウビオロギー協会、パッシブハウス協会などの会員でもあります。

当社もこのほど、SDGsに向けた取り組みの一環として、FSC、PEFC/SGECの森林認証(CoC認証)を取得しました。これによりシュタイコ木繊維断熱材に関する環境流通連鎖が実現します。国際的に認められた第三者機関による認証製品を供給することで、環境への配慮を重視する需要家の皆様に安心・安全な製品をお届けすることができます。

当社では、断熱性能に優れ、圧倒的な熱容量で夏の猛暑外気温が建物内に侵入することを阻止できるシュタイコ木繊維断熱材を在庫販売しております。シュタイコ木繊維断熱材は間伐材を原材料とし、石油由来の断熱材等と異なり、製造から廃棄までの環境負荷が極めて小さく、木材の特徴である炭素の長期内部貯蔵という機能も果たします。

皆様からのシュタイコ木繊維断熱材に関する資料、断熱材サンプル、御見積等のご相談をお待ち申し上げます。

【Beyond Zero Homes建設の様子】